Archive for December 2009
書評/路遥作品集
中国書店『中国文化大革命事典』(1997中国書店発行) 監訳者であり、小社出版社のサイト内にある集広舍ギャラリーの「点石斎画報」の簡訳者でもある徳澄雅彦さんより、中国書店発行の『路遥作品集』への書評をいただきましたので掲載いたします。

路遥作品集
選訳/安本 実
発行/中国書店
四六判/並製/518頁
定価/3780円(税込)
集広舎コラム新着情報
劉燕子(Liu Yanzi)さんのコラムが更新されました。
・ジャーナリストの張高峰:独立した一知識人
中国書店発行の訳書「 温故一九四二」について書かれたコラムです。
過去のコラムも合わせてお楽しみ下さい。
また、合わせて劉燕子(Liu Yanzi)さん翻訳の小社出版書籍もよろしくお願い致しします。
各コラムニストへのメッセージなどメールフォームよりお寄せ下さい。
殺劫(シャーチェ)/書評・週刊東洋経済
小社発行書籍、「殺劫(シャーチェ)チベットの文化大革命」の書評が週刊東洋経済(2009年12月19日特大号(2009年12月14日発売))に掲載されました。
撮られていた文化大革命下のチベット
この本を手にするとユダヤ人ローマン・ヴィシュニアックのことを思い出す。第2次世界大戦前夜の欧州で、ナチスのユダヤ迫害の光景を4 年間密かに撮りつづけた写真家だ。
本書は、かつて中国人民解放軍だったチベット人士官が文化大革命の10 年を趣味のカメラで記録したもの。没後、文筆家の娘が公開、彼女が編纂し、はじめに台湾で出版された。文革の写真は珍しくないが、チベットのそれは見たことがない。造反派の若者が破壊する寺院、仏像や法具、経典は焚き火に、槍で武装したあどけない少女。「牛鬼蛇神」とされた僧侶や旧領主、役人、知識人、商人らが、それぞれの衣装を身にまとわされてつるし上げをくっている。罵声をかけ嘲笑するのは漢人だけでなくチベット人だ。毛沢東の肖像画をかかげ行進するデモ隊の後にはチベット高原の霊峰がそびえる。昨年頻発した漢族支配への抵抗のマグマは、この風景のなかに孕まれているのだろう。
チベットの二重の悲劇がそこに視える。
本書は残された写真をただ編集したものではない。父の記憶と格闘するかのように、娘はそこに映っている紅衛兵や幹部、とくに「革命大衆」から批判され傷ついた生存者を探しあて、その四十数年後の証言を記録した。全体に写真の小さいのが気になるが、事実の重みには圧倒される。
「殺劫」とは長時間、強奪、脅すという意味で、劫火の余灰が飛び散り、昔と今が時間を超越し一つになることだと、訳者はいう。エリ・ヴィーゼルはユダヤの惨禍を追憶するヴィシュアニックの写真集に「記憶の敗北をもたらす忘却を決してゆるさないこと」と記した。中国現代史の奇跡の映像録である。
評者:写真家 中川道夫
週刊東洋経済 2009/12/19
集広舎コラム新着情報
【集広舎コラムが更新されました】
主に歴史時代小説の書評などの執筆を続けている雨宮さんのコラムが更新されました。
中国古代・近代をふくめ、源平から幕末維新まではむろんのこと、明治大正期までを背景とした歴史時代小説の中に、歴史の真実とそこに生きた人々の息吹きを嗅ぎとることを評論の要とする手法に特色があります。
過去の書評も合わせてお楽しみ下さい。
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集広舎コラム新着情報
新刊案内『路遥作品集』
カルチュラルスタディーズ・シンポジウムのお知らせ
小社出版物「中国低層放談禄」と、先月刊行されたばかりで注目を集めている「殺劫(シャーチェ)チベットの文化大革命」の翻訳者である劉 燕子(リュウ・イェンツ) さんが、講演会に参加されます。
以下、そのお知らせです。
◆ タイトル:公開シンポジウム
『BRICsの中のマイノリティ—社会下層と宗教・イデオロギー』
◆ 日 時 :2009年12月19日13:00〜16:00
◆ 会 場 :メルパルク京都
〒600-8216 京都市下京区東洞院通七条下ル東塩小路町676番13
【TEL】075-352-7444(代)【FAX】075-352-7390
◆入場無料
◆会場案内図(クリックすると拡大します)
※「続きを読む」をクリックすると、講師プロフィールを御覧になれます。
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【集広舎コラムが更新されました】
主に歴史時代小説の書評などの執筆を続けている雨宮さんのコラムが更新されました。
中国古代・近代をふくめ、源平から幕末維新まではむろんのこと、明治大正期までを背景とした歴史時代小説の中に、歴史の真実とそこに生きた人々の息吹きを嗅ぎとることを評論の要とする手法に特色があります。
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