コラム
韓国における社会的連帯経済関係の公共政策についてのILOの報告書

韓国における社会的連帯経済関係の公共政策についてのILOの報告書

今年の6月末に、韓国はソウル市内で社会的連帯経済に関するILOのアカデミーが開催されましたが、それを記念する形でILO側でも韓国における社会的連帯経済についての報告書(英語)を刊行しましたので、今回はこの報告書を取り上げたいと思います… [全文を読む]
偏関──黄河を渡る巨龍

偏関──黄河を渡る巨龍

古来、黄沙は朔風とよばれたゴビからの北風にのって中原に吹きだまり、これから訪れる山西と陜西の省境に展開する偏関や寧夏の台地にうず高く降り積もった。その高さは20~150メートルにも達するというからすごい。黄沙が堆積した一帯は黄土高原とよばれている。広さは40万平方キロを超え、日本の国土面積をかるく上まわってしまう。そんな大地を南から北へ、そして北から南へとオルドス(鄂爾多斯)砂漠の淵を大きく湾曲しながら流れているのが中国第二の大河、黄河である… [全文を読む]
脱成長について

脱成長について

社会的連帯経済が盛んなフランスやスペインなどでは、脱成長(仏décroissance、英degrowth、西decrecimiento)と呼ばれる思想が、社会的連帯経済の実践例にも影響を及ぼしています。今回はこの脱成長について取り上げたうえで、社会的連帯経済との間でどのような親和性を持つか検討してみたいと思います。脱成長の論者として世界的に最も有名なのは、フランスの経済学者セルジュ・ラトゥーシュで、彼の著作「経済成長なき社会発展は可能か?──〈脱成長〉と〈ポスト開発〉の経済学」… [全文を読む]
日本発で世界に広まった産直提携農業

日本発で世界に広まった産直提携農業

社会的連帯経済に関するこの連載では、どうしても諸外国の事例の紹介が中心になりがちですが、今回は日本発で諸外国に広まっていった産直提携農業について取り上げたいと思います。なお、この産直提携については、以下の記事もご覧ください… [全文を読む]
社会的市場について

社会的市場について

スペインの連帯経済ネットワークREASでは、社会的市場と呼ばれる取り組みに重点を置いていますが、これまでこの社会的市場についてご紹介する機会がなかったので、今回はこのテーマに注目したいと思います。なお、この社会的市場を理解するための理念的基盤として、「平等」、「労働」、「環境の持続可能性」、「協力」、「非営利」および「地域社会への取り組み」という6原則を規定した、REAS憲章についての日本語での解説についてもお読みになることをお勧めします… [全文を読む]
大同・得勝堡・雲崗──長城と仏教石窟

大同・得勝堡・雲崗──長城と仏教石窟

万里の長城を踏破する旅は、すでに内陸の山西省に達した。これからむかう得勝堡は張家口から長城にそって西行する鈍行列車の終着地、大同市の北郊50キロのところにある。そこから国道208号線をそのまま北進すれば数キロさきはもう内蒙古自治区で、省境の町=豊鎮に達する。あたりはなだらかな丘陵地帯で、草原には羊が放牧され、開墾された農地では雑穀が実っている。遊牧と農耕が混在し、いま、まさに中国東北地方から… [全文を読む]
第2回社会的連帯経済会議(2016年11月、スペイン・ビルバオ市)の 報告書より

第2回社会的連帯経済会議(2016年11月、スペイン・ビルバオ市)の 報告書より

昨年(2016年)の11月10日から12日にかけて、REASエウスカディ(バスク州)の主催で、同州の最大都市であるビルバオ市内で第2回社会的連帯経済会議が開催されましたが、「社会的連帯経済の展開のためのいくつかの道のり」という副題とともにその報告書(スペイン語版・バスク語版)が刊行されましたので、こちらでその内容をご紹介したいと思います… [全文を読む]
張家口・大境門──内モンゴル草原への入り口

張家口・大境門──内モンゴル草原への入り口

明代長城の北限、独石口の細く小さな土長城を見たあと、突然降り出した雨に追われるようにして路線バスの客となり、悪路を張家口方面にむかう。床の抜けそうなバスはいったん県城(赤城)まで南下し、そこから赤城県、崇礼県を西進して目的地へ驀進する。途中、鎮寧堡郷、白旗郷、高家営鎮など長城に併設された堡や営を連想させる村を通過する。およそ3時間が経過したころ、バスは忽然と出現した都会の黄昏の喧噪に巻き込まれ… [全文を読む]
第4回社会的補完通貨国際会議報告

第4回社会的補完通貨国際会議報告

5月10日(水)から14日(日)にかけてバルセロナ市内で第4回社会的補完通貨国際会議が開催されましたので、その内容について報告したいと思います。今回の会議では34か国から350名ほどの人が参加し、史上最大規模になりました。なお、今回の記事に関連する過去ログとして、以下の記事がご参考になると思いますので、こちらもご一読いただければ幸いです… [全文を読む]
第13回IDEARIA報告

第13回IDEARIA報告

去る4月末に、スペイン南部アンダルシア州はコルドバ市のマイモニデス高校(市役所そば)で、第13 回IDEARIAが開催されましたので、今回はその報告を行いたいと思います。なお、前回(第12回、2015年開催)の報告については、こちらをご覧ください。今回のIDEARIAでは、連帯経済におけるエコフェミニズムが主なテーマとなっており、基本的に講演ではなく分科会での議論を通じて具体的な行動計画を生み出すというものとなっていました。とはいっても、エコフェミニズムという考え方自体に馴染みのない読者の方が大半だと思います… [全文を読む]
【番外編】空から長城──ユーラシア大陸ひとっ飛び

【番外編】空から長城──ユーラシア大陸ひとっ飛び

いまから思えばほとんど笑い話に等しいが、中国には「革命」をしに行ったのだ。1970 年代のことだった。留学先だった北京語言学院の学十楼(学生寮)に落ち着き、学院路から331路線のバスに乗って「進城」(城内に入ること)する余裕ができたころ、早くも革命の希望は潰えた。街を歩く人、疲れきってバスに乗っている人たちの表情や殺伐とした街景、国営商店や食堂の惨状を眺めているうちに、これはどうも間違ってしまった… [全文を読む]
報告書「フェアトレードビジネスモデルの新しい展開」

報告書「フェアトレードビジネスモデルの新しい展開」

この連載では、日本語以外で書かれた世界各地の報告書について紹介する機会が多いですが、日本国内のフェアトレード関係者が作成に携わった「フェアトレードビジネスモデルの新しい展開」という報告書が、先ごろ国際貿易投資研究所(ITI)から刊行されたことから、今回はこの報告書についてご紹介したいと思います… [全文を読む]
第34回 サロン「燕のたより」のお知らせ

第34回 サロン「燕のたより」のお知らせ

中国のエルサレムと言われる浙江省温州から非力(フェイリィ)牧師をお迎えして、5月6日(土曜)にサロンを開くことにいたします。中国では近年キリスト者が急増し、このまま続けば世界最大のキリスト教国になるとの説もあります。特に都市部では知識人、ホワイトカラー、学生たちが「家庭教会」に集い、信仰の自由を守っています。そのようなキリスト者のコミュニティは中国における公民社会の形成につながるのでは… [全文を読む]
京師を防衛する長城群

京師を防衛する長城群

北京市内には燕山々脈の尾根を中心にして幾筋もの長城が現存している。古来、北部外縁に構築され遊牧地帯と境界を画した長城、あるいは北京の懐深くに入り込み京師(首都)の中枢を護るために機能した長城など、その立地や役割はさまざまだった。北京の東西南北で入り組み、各所で複雑に交差する長城を、それらが所在する地区との関係に視点を合わせ、ここで一度整理しておこう。北京に今も残る長城のほとんどは明代長城で、それらをつぶさに観察していくと… [全文を読む]
フェアトレード促進のための公共政策:南米3ヵ国の事例

フェアトレード促進のための公共政策:南米3ヵ国の事例

最近、社会的連帯経済促進関連の公共政策についての記事が数多く刊行されたことから、この連載でもそのような公共政策を紹介する機会が増えていますが、今回は分野別、具体的にはフェアトレードにおいて、南米3か国(ブラジル、エクアドル、コロンビア)で実践されている諸政策をまとめた報告書の内容をご紹介しましょう… [全文を読む]