燕のたより
王力雄『私の西域、君の東トルキスタン』を読む──新疆のパレスチナ化、或いはチェチェン化

王力雄『私の西域、君の東トルキスタン』を読む──新疆のパレスチナ化、或いはチェチェン化

「新疆」という言葉から何を思い浮かべるだろうか。遙かなるシルクロード、朝日に照らされる楼蘭の遺跡群、ゴビ砂漠などだろうか。 [全文を読む]
反革命の鴉と反革命の笑い:言葉のメラミン汚染

反革命の鴉と反革命の笑い:言葉のメラミン汚染

私が幼稚園と小学校のときは、文化大革命のまっただ中で、小学校一年生の第一課は「毛主席万歳!」、第二課は「中国共産党万歳!」、第三課は「戦無不勝的(必勝不敗の)毛沢東思想万歳!万歳!万万歳!」でした。 [全文を読む]
声なき声を聞く:廖亦武『最後的地主』を読む

声なき声を聞く:廖亦武『最後的地主』を読む

北京オリンピック開会式の日、廖亦武の新著『最後的地主・中国冤案録第3巻』(上下、労改基金会、2008年)が私のところに届けられた。この日、開会式は昼ではなく、夜に行われた。選手よりも、夜の闇と人工的な光の演出が主役のような、機械仕掛けの前夜祭のようであった。 [全文を読む]
税関駐在郵便局弁事処(第一次進海関駐郵局弁事処)の初体験

税関駐在郵便局弁事処(第一次進海関駐郵局弁事処)の初体験

チベット文革写真証言集『殺劫:四十年の記憶のタブー・レンズを通したチベット文革・初公開』の著者であるツェリン・ウーセルのブログに、自称「黄土地的猪(黄色い大地の豚)」という読者の文章が掲載された。タイトルは「税関駐在郵便局弁 事処の初体験」である。 [全文を読む]
ポージング・ヒストリー(Posing history)

ポージング・ヒストリー(Posing history)

オーセルさんの著書に『殺劫:四十年的記憶禁区、鏡頭下的西蔵文革、第一次公開』があります。それは彼女の父が撮影した文化大革命期のチベットの記録写真と関係者の証言を編集したものです。現代の中国では様々なタブーがありますが、チベットや文革は研究できないタブーとなっています。 [全文を読む]
チベット文革の記録と記憶

チベット文革の記録と記憶

「チベット」という言葉は一つでも、歴史的(時間的)、地域的(空間的)、文化的宗教的に見ると様々な意味になる。このため、確かに日本人にとって「チベット」の名前は知られているが、限られた知識で理解が部分的であったり、偏ることがしばしばある。そのため、小論ではまず「チベット」について歴史的、地域的、文化宗教的に概観しておく。 [全文を読む]
張伯笠氏の初来日について

張伯笠氏の初来日について

張伯笠氏は1989年の天安門民主運動で学生のリーダーの一人であった。6月4日の武力弾圧の後に指名手配され、6月13日から中央テレビで放送された21名の学生リーダーの一人にされた。張氏について顔写真とともに「張伯笠、男、26歳、黒竜江省望奎県の人。北京大学作家クラスの学生。身長は1メートル75センチ程度… [全文を読む]