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西日本新聞書評/社会的連帯経済入門

西日本新聞書評/社会的連帯経済入門

社会的連帯経済とは、非資本主義的な論理で社会や環境に貢献する経済活動の総称であり、具体的には協同組合、NPO、社会的企業や、貧困者向け金融のマイクロファイナンスなどを指す。3年前にフランスで「社会的連帯経済法」が可決されるなど、特に欧州や中南米で積極的に導入されている。企業が株主の利益を考えて経済活動を行う資本主義とは異なり、メンバーが所有者かつ運営者であるため、活動がメンバーの利益のためにある… [全文を読む]
グラミンのソーシャル・ビジネス

グラミンのソーシャル・ビジネス

ソーシャル・ビジネスとは,社会的な課題をビジネスの手法を用いて解決に導く事業のことである。ソーシャル・ビジネスは一般的なビジネスとは異なり,利潤最大化を目的としない。その目的はあくまで社会的な課題の解決である。2006年にノーベル平和賞を受賞したバングラデシュのグラミン銀行およびグラミン・グループは、様々なイノベーションを起こし、革新的なビジネスモデルを生み出している。そのビジネスモデルに… [全文を読む]
フロンティアと国際社会の中国文化大革命

フロンティアと国際社会の中国文化大革命

中国文化大革命50周年記念。モンゴル・ウイグル・インドネシア・アンデス・フランス・イギリス・キリスト教そして日本。それらの地域・歴史的文脈から「文革」の意味と今後の世界を探る。10名の気鋭の研究者による日本発信の画期的論文集。「なぜ今、中国文化大革命と世界との関係について考えるのか」。文化大革命は未だに終わっていないからである。文革が終了してから50 年も経つが、歴史と化していないから… [全文を読む]
近刊/ヒトを食べたきりん

近刊/ヒトを食べたきりん

小さな町に住む不器用なきりん。人にとけ込めず、孤立したきりんは追いつめられ、ついにヒトを…。私たちの隣にある〈孤独〉と〈闇〉を描き、静かな余韻を残すメルヘン・ノワール… [全文を読む]
社会的連帯経済入門

社会的連帯経済入門

おそらく日本では大多数の方が知らない概念だと思われますが、社会的連帯経済は日本を含む世界各地でその重要性を増しています。社会的連帯経済、社会的経済あるいは連帯経済などという表現を積極的に使う国や人もあれば、そのような表現を使わずに実践を行っている国や人も多くありますが、新自由主義的な価値観が支配的な世界であっても、それとは違う経済や社会を構築する方法として社会的連帯経済という概念や、それに含まれる各種事例が注目を集めているのです。(中略)資本主義や共産主義=国家資本主義のみが経済ではない… [全文を読む]
台湾史小事典〔第三版〕

台湾史小事典〔第三版〕

原著は、李登輝政権下、中学生用歴史教科書『認識台湾・歴史篇』の副読本として生まれた。日本語版第一版では(原著にない)一九九五年から二〇〇六年六月までを、増補改訂版ではさらに二〇一〇年五月までを加筆補充した。第三版では、二〇一六年一月、総統選挙で民主進歩党(民進党)の蔡英文主席が圧勝して、立法院選挙でも民進党が過半数を制した時点までを収録している。第一版および増補改訂版で記載された千百年来の台湾史の重要な内容を継承しつつ、第三版ではそれらの項目をさらに精査改訂し、原書の図表も新たに描き直した… [全文を読む]
日経新聞読書欄/モンゴル人の民族自決と「対日協力」

日経新聞読書欄/モンゴル人の民族自決と「対日協力」

中国で「10年の動乱」と呼ばれるプロレタリア文化大革命(文革)が始まってから今年は50年になる。終わってからでも40年だ。けれど、いまも文革の全容はあきらかにされたとはいいがたい。文革のなかで共産党政権が内モンゴルのモンゴル人に対するジェノサイドをおこなっていた事実を、筆者はさまざまな史料をほりおこして暴いてきた。本書では文革より前の時代から説きおこし、ジェノサイドの背景に何があったのか… [全文を読む]
書評/モンゴル人の民族自決と「対日協力」

書評/モンゴル人の民族自決と「対日協力」

楊海英氏は気鋭の文化人類学者。南モンゴル出身で日本名は大野旭。「日本名は筆名ですか?」と質問したことがあるが、モンゴルの本名はオーノス・チェクトゆえ、音感から日本字を充てた由。現在は静岡大学人文学部教授。しかし静岡に留まらず日本全国を行脚して、南モンゴルの悲劇、中国共産党の残忍な支配を語り継ぐ。日本の進歩的ブンカジンや左翼の反応は「中国を批判するのは右翼を利する」とか「まさか中国が… [全文を読む]
書評/チベットの秘密──照らし出される中国とチベットの「闇」

書評/チベットの秘密──照らし出される中国とチベットの「闇」

「チベット問題」──。1949年、中華人民共和国が建国後まもなく、独立国家だったチベットを「わが領土だ」と主張し、強引に中国の一部に編入させ、「民主改革」の名のもとに軍事侵攻を開始したことを発端とする各種の問題だ。中国の統治・支配によって、ガンデンポタン(チベット亡命政府)や西側諸国政府の調査によれば120万人ものチベット族が虐殺され… [全文を読む]
中原一博 チベット・ネパール・仏教を語る

中原一博 チベット・ネパール・仏教を語る

現在ネパールにて震災復興支援をされているルンタプロジェクト代表中原一博氏が帰国されるタイミングに合わせて、スライド&トーク『中原一博 チベット・ネパール・仏教を語る』を開催します。関西ではなかなか聞けない貴重なお話(特に仏教について)です。ぜひご参加ください… [全文を読む]
モンゴル人の民族自決と「対日協力」──いまなお続く中国文化大革命

モンゴル人の民族自決と「対日協力」──いまなお続く中国文化大革命

こうした批判と断罪は決して文化大革命中にだけ発生した特異な現象ではない。現在においても、モンゴル人が少しでも独自の歴史観を示したり、生来の自治権を主張したりすると、たちまち一九六〇年代とまったく同じようなレッテルを貼られ、逮捕されているのである。そういう意味で、文化大革命は少数民族地域から収束していないのが事実である… [全文を読む]
第29回サロン「燕のたより」のご案内

第29回サロン「燕のたより」のご案内

6月4日、土曜日、四川省成都の家庭教会「秋雨之福帰正教会」より王牧師をお迎えし、次のようにサロンを開くことになりました。教会の名前は『聖書』詩篇84篇7節「嘆きの谷を通るときも、そこを泉とするでしょう。雨も降り、祝福で覆ってくれるでしょう」からです。2005年、リベラル憲政学者の王怡氏と数人の求道者が集って始め、現在は、知識人や学生を中心に信徒が千名を越えています。習近平体制の反西洋… [全文を読む]
書評『中国国民性の歴史的変遷』

書評『中国国民性の歴史的変遷』

国民性論とか民族性論というのはしばしば大きな話題となる。戦後の日本でもルイス・べネディクトの『菊と刀』、イザヤ・ベンダサン(山本七平)の『日本人とユダヤ人』、中根千枝の『タテ社会の人間関係』などが注目を集めた。だが近代中国における国民性論ほど、議論のタネとしてではなく、真剣かつ深刻な議論、場合によっては政治問題とさえなってきたものはないだろう。19世紀半ば以降の中華世界の凋落… [全文を読む]
クジラの文化 竜の文明──日中比較文化論

クジラの文化 竜の文明──日中比較文化論

東アジアと西欧の文明を吸収し、クジラのように独特の進化を遂げた日本文化と、東西南北の民族と混交することで、キメラ(合成体)的な相貌をもつ中国文化──「衣食住行」など日常の暮らしから、政治制度、価値観、思考方法の相違まで幅広い分野を探求した日中文化を理解するための好著− [全文を読む]
書評「内モンゴルから見た中国現代史」

書評「内モンゴルから見た中国現代史」

本書は、中国共産党政府による内モンゴル(本書ではこの記述で統一されているので、筆者もそれに倣う)弾圧支配についての、中国側資料に基づく告発の書だ。そして本書の特徴は、何よりも、中国側の内部文書を大量に引用紹介し、彼らの資料から弾圧の方針や実態を引き出したこと、また、共産党が政権を奪取する直前から文化大革命にいたるまで、系列を追って弾圧政策の進行を論じている点である… [全文を読む]