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第29回サロン「燕のたより」のご案内

第29回サロン「燕のたより」のご案内

6月4日、土曜日、四川省成都の家庭教会「秋雨之福帰正教会」より王牧師をお迎えし、次のようにサロンを開くことになりました。教会の名前は『聖書』詩篇84篇7節「嘆きの谷を通るときも、そこを泉とするでしょう。雨も降り、祝福で覆ってくれるでしょう」からです。2005年、リベラル憲政学者の王怡氏と数人の求道者が集って始め、現在は、知識人や学生を中心に信徒が千名を越えています。習近平体制の反西洋… [全文を読む]
書評『中国国民性の歴史的変遷』

書評『中国国民性の歴史的変遷』

国民性論とか民族性論というのはしばしば大きな話題となる。戦後の日本でもルイス・べネディクトの『菊と刀』、イザヤ・ベンダサン(山本七平)の『日本人とユダヤ人』、中根千枝の『タテ社会の人間関係』などが注目を集めた。だが近代中国における国民性論ほど、議論のタネとしてではなく、真剣かつ深刻な議論、場合によっては政治問題とさえなってきたものはないだろう。19世紀半ば以降の中華世界の凋落… [全文を読む]
クジラの文化 竜の文明──日中比較文化論

クジラの文化 竜の文明──日中比較文化論

東アジアと西欧の文明を吸収し、クジラのように独特の進化を遂げた日本文化と、東西南北の民族と混交することで、キメラ(合成体)的な相貌をもつ中国文化──「衣食住行」など日常の暮らしから、政治制度、価値観、思考方法の相違まで幅広い分野を探求した日中文化を理解するための好著− [全文を読む]
書評「内モンゴルから見た中国現代史」

書評「内モンゴルから見た中国現代史」

本書は、中国共産党政府による内モンゴル(本書ではこの記述で統一されているので、筆者もそれに倣う)弾圧支配についての、中国側資料に基づく告発の書だ。そして本書の特徴は、何よりも、中国側の内部文書を大量に引用紹介し、彼らの資料から弾圧の方針や実態を引き出したこと、また、共産党が政権を奪取する直前から文化大革命にいたるまで、系列を追って弾圧政策の進行を論じている点である… [全文を読む]
立花隆氏による書評『中国妖怪・鬼神図譜』

立花隆氏による書評『中国妖怪・鬼神図譜』

相田洋『中国妖怪・鬼神図譜』は、驚くほど情報量が多い本だ。これは清朝末期に上海で発行されていた絵入りの旬刊紙『点石斎画報』を、一九八三年に広東人民出版社が復刻したもの。清朝末期の中国庶民たちが信じていた、あらゆる俗習、信仰、妖怪の類が絵入り解説書としてギッシリ詰め込まれている。内容的にはバカげたものが多いが、これが中国人のマインドの中に今もある信仰世界なのだと思ってみていくと、中国民衆レベルの… [全文を読む]
中国妖怪・鬼神図譜 ── 清末の絵入雑誌『点石斎画報』で読む庶民の信仰と俗習

中国妖怪・鬼神図譜 ── 清末の絵入雑誌『点石斎画報』で読む庶民の信仰と俗習

空前絶後の中国オカルト図鑑。天界の神々から妖怪、呪術、仙人まで、激動の世紀末中国を騒がせた神秘事件を通し、四千年の歴史が生んだ百鬼諸神の実像を細密なイラストで活写した宗教民俗大全! [全文を読む]
『人間の条件1942』書評/三浦小太郎

『人間の条件1942』書評/三浦小太郎

本書は、一九九三年に出版された中国の作家劉雲のルポルタージュ文学「人間の条件1942」と、同作品を二〇一二年に映画化した際のシナリオで構成されている。小説は、一九四二年河南地方で起きた三〇〇万人の餓死と、同数に及ぶ飢餓難民の発生を、当時を知る人々を取材していく過程が書かれている。その中で最も印象に残るのは「飢え死にかい?そんな年はたくさんありすぎるんでね。いったいどの年のことをいっている… [全文を読む]
中国国民性の歴史的変遷

中国国民性の歴史的変遷

中華数千年の専制体制と古代・中世貴族・武人の「名誉意識」との凄絶にして長大なる闘争! 中国人の「国民性」なるものとは何か? 「阿Q的」なものとは何か? その非人間的な負のシステム・歴史遺産を剔抉し、それらと悪戦苦闘した梁啓超・魯迅・胡適から孫文・蔣介石・毛沢東までの政治思想を再検討… [全文を読む]
「厄介な隣国」の行動原理教えます

「厄介な隣国」の行動原理教えます

残忍で凄まじい復讐劇や血で血を洗う権力闘争に明け暮れ巨額の賄賂や法のねじ曲げなどは日常茶飯事、業火が極まる男と女の情念世界──中国大陸の王朝の歴史を紐解くと、うぶな日本人には到底許容できそうもない、圧倒的スケールの人間活劇にたじろがされるばかりです。並外れた善人の世界もありますが、「だまされる方が悪い」という行動原理が今も幅を利かせるこの「厄介な隣国」とどう切り結んでいけばいいのか… [全文を読む]
人間の条件 1942

人間の条件 1942

こんな事実があったとは! 2012年映画になったシナリオも収録! 1942年、戦争と飢餓に襲われ、政府に見放された中国内陸部・河南省の3000万人の民。大量の餓死者を出し絶望の淵にあった彼らを救ったのは祖国ではなかった。それは日本軍であった。長年タブー視された極限状況の人たちの史実を、中国で大きな反響を呼んだルポルタージュ小説と映画版の2部構成で映し出す。 [全文を読む]
『黄禍』著者・王力雄氏から日本の読者へ

『黄禍』著者・王力雄氏から日本の読者へ

小社刊『黄禍』の著者・王力雄氏から「私の選択」というメッセージをいただきました。このメッセージと併せ、『黄禍』収録の「日本の読者へ」という序文をここに掲載いたします。また、朝日新聞(本年一月二十八日付け)国際欄にて、「(世界発2016)中国への警鐘、再び脚光 91年の小説『黄禍』著者に聞く」というインタビュー記事が掲載されました。下記URLよりご高覧いただければ幸いに存じます… [全文を読む]
現代中国の民族政策と民族問題

現代中国の民族政策と民族問題

1950、60年代の内モンゴルは果たして「民族自治の黄金時代」だったのか? 放牧地開墾や漢人入植の実態と影響、末端地域における政治や言語政策、それに土地改革革改革、反右派闘争、大躍進、文化大革命などの分析を通じて、中国でいち早く民族政策が実施された内モンゴル社会の変化を明らかにする… [全文を読む]
チベットの今日を知る集い

チベットの今日を知る集い

ダライ・ラマ14世の住居等の設計者でもある建築家であり、同時にNPOの代表者として30年に渡りチベットの支援を続けている中原一博氏をお招きして、チベットの現状について語っていただく。また、福岡在住のチベット人からも思いを語ってもらう… [全文を読む]
チベットの焼身抗議

チベットの焼身抗議

2008年〜2015年4月までの全焼身者143名の詳細な記録も収載。故郷の解放と法王ダライ・ラマの帰還を叫びながら、自らの身体を〈灯明〉と化し、中国政府の圧政に抗議し続けるチベット人たち。この異常事態はいつまで続くのか? ダライ・ラマに招かれ、30年にわたってダラムサラに暮らすひとりの日本人建築家が、焼身者たちの貴重な命の記録として、人びとの最期の訴えと現地の実情を克明に報告する… [全文を読む]
書評/アキとカズ──昭和日本の「闇に葬られた過去」

書評/アキとカズ──昭和日本の「闇に葬られた過去」

この物語の始まりは、第二次世界大戦終結、そして朝鮮戦争が勃発した1945年から、2000年。敢えての「戦後」である。樺太残留邦人問題を皮切りに、日本国内での貧困問題と在日朝鮮人差別、北朝鮮帰国事業で北へ渡った日本人妻たちの強制労働問題、そして日本人拉致問題と、普段はあまり大々的に語られることもなく、若年層は知らない人も多いであろう「戦後70年間の暗部」を、新聞記者らしい緻密な取材に基づき… [全文を読む]