Archive for April 2009
北京の胡同から/第13回・下
このデモ事件について、中国国内では報道規制が敷かれていたようで、関連報道はネットを含め国内では一切行われなかったようだ。だが、さすがに教授の暴言そのものは見逃せなかったのだろう。孫教授がテレビにもよく出る名の知れた御用学者で、しかも中国の最高学府、北京大学に籍を置く教授であることから、「御用哲学だ」「99%という数字の根拠を示せ」「陳情者たちが偏執性精神障害なら、お金のために汚職や賄賂の受け取りに奔走する輩はどうなのか」といった非難がネット上に集中した。
北京の胡同から/第13回・上
書くべきでありながら、書くことを怖れていた話題について、今回は敢えて書こうと思う。
正直なところ、私は速報性が要となる政治・社会関連の時事ネタを扱うのは得意ではない。一瞬にしてある事件の「意味」や重要性が見抜けるほど博識ではないし、どこの国でもそうだと思うが、特に中国にいると、報道されていること、巷で語られていることと、事実との間のギャップがかなり大きいであろうことが、よりはっきりと予測されてしまう。
しかし、自分で調べられることには限りがある、というのも、人間にとって普遍的な、そして中国では特に顕著な問題だ。だから、ある程度時間が経ち、情報も増えて「何かが見えてきた」ときにしか時事ネタに触れる勇気は出ない。
だが、今回に限っては自分のすぐ身近で起きたことなので、不得手ゆえのばつの悪さを覚悟でご紹介したい。
歴史時代小説を読む/第5回
雨宮由希夫の歴史時代小説を読む/第5回
書 名『満州国演義 五 灰塵の暦』
著 者 船戸与一
発行所 新潮社
発行年月日 2009年1月30日
定 価 ¥2000E
船戸与一の『満州国演義』と銘打たれた本書は第一部「風の払暁」で張作霖爆殺事件を、第二部「事変の夜」で満州事変を扱い、第三部「群狼の舞い」は、満州国建国宣言から塘沽停戦協定成立まで、第四部では、満州帝国の成立以降二・二六事件までのほぼ二年間を主たる時代背景としているが、第五部の本書では、昭和12年(1937)7月7日の盧溝橋事件がとりあげられている。いよいよ、日中全面戦争の始まりである。
路上の詩/vol.014
路上の詩 [ホームレス川柳]/vol.014

雨の日は パズル片手に 地下広場 髭戸 太
路上の詩/vol.013
路上の詩 [ホームレス川柳]/vol.013

雨降ると 傘も濡らさず 土竜かな 髭戸 太
北京の胡同から/第12回
日本と同じで、中国でも都市はどれも似通ってきている。そのため、近代化の著しい地方都市に行くほど、ああ、どこかで見たような風景だな、といった既視感を覚える。
でも、北京の胡同はやはり奥が深い。何気ない瞬間に、ああ、やっぱりここは北京だな、と感じさせられるのだ。
路上の詩/vol.012
路上の詩/vol.011
路上の詩 [ホームレス川柳]/vol.011

雨上がり 虹が出たのに 靴は濡れ 髭戸 太
















