路上の詩/vol.037
路上の詩 [ホームレス川柳]/vol.037
五月晴れ 芝生の上で 日暮れまで 髭戸 太
連休を 楽しんでいる エブリデイ 髭戸 太
炊き出しの 貰ったおにぎり 木陰置く 髭戸 太
汗はいや 涼しい地下で モグラする 髭戸 太
ダンハウス* 中の暗闇 浮かぶ故郷 髭戸 太
路上の詩/vol.036
路上の詩 [ホームレス川柳]/vol.036
我が寝床 甍の波の 下にない 髭戸 太
鯉のぼり ひらきにしても 食べれない 髭戸 太
炊き出しに 並ぶは最低 三十分 髭戸 太
陽が差して ベンチ起きれば 鳩迎え 髭戸 太
酒飲めど 裸になれない 青天井 髭戸 太
路上の詩/vol.035
路上の詩 [ホームレス川柳]/vol.035
青空の 下のベンチで 爪をつむ 髭戸 太
眩しいな ベランダシーツ 真っ白だ 髭戸 太
Tシャツを 毎日交換 してみたい 髭戸 太
マイバッグ 想像つかない 元の色 髭戸 太
暖かさ 増せば増すほど 臭い増す 髭戸 太
路上の詩/vol.034
路上の詩 [ホームレス川柳]/vol.034
風邪引くと ますます伸びる 無精髭 髭戸 太
春になり やっと帰れる マイベンチ 髭戸 太
老猫(ろうびょう)と 日がな一日 ベンチかな 髭戸 太
ふとん干し 遠く眺めて ベンチ寝る 髭戸 太
食事には せめて一緒に 温いお茶 髭戸 太
暖かい 陽射しが恐い 古弁当 髭戸 太
路上の詩/vol.033
路上の詩 [ホームレス川柳]/vol.033
サクラ散る 五十路過ぎての リクルート 髭戸 太
宴会の グラスに浮かぶ サクラ花 髭戸 太
さくら色 振る舞い酒に 偶(たま)のこと 髭戸 太
桜狩 木偶(でく)と二人で 酌み交わし 髭戸 太
あの世での 伴侶の顔は 露に消え 髭戸 太
股引を 脱いだその日に 風邪引いた 髭戸 太
髭戸 太
昭和33年生まれ。大台50歳。生れも育ちも静岡県。24歳の時、離婚がきっかけで高卒と同時に勤めた国鉄を辞職。以降、定職につかず、派遣の仕事で食いつなぐ。
大台に近づくにつれ派遣の仕事は無くなり、寮住まいだったため、仕事を辞めたとたんホームレスと言う事に成ってしまう。東京で1年ホームレスをした後、静岡に帰省。しかし長続きせずに放浪。自転車で紀伊半島と四国を回ったのち、福岡へたどり着く。約2000キロの旅だった。
福岡(大濠公園)にたどり着き、1年半経ってビッグイシュー立ち上げの話しを聞き参加。最初は特別何もしなくても雑誌が売れていたのだが、だんだん売れなくなってくる。強迫観念にかられ何かしなくてはと。川柳ぐらいならと、書いてみる。そしたら二十首ほど出来たので、やってみようと思い立ち、一人では面白くないのでホームレス仲間の友人に一緒に書いてくれと、だめもとで頼んだら、意外にもOKだった。人数は減ったものの(5人→3人)、11月で1年になる。














