路上の詩/vol.022
路上の詩 [ホームレス川柳]/vol.022
台風 駅の窓から 覗いてる 髭戸 太
夜公園 静まり返る 寝床かな 髭戸 太
寒ければ 温かいおでん 熱燗と 髭戸 太
銀マット 暖かいけど 汗で濡れ 髭戸 太
ずり落ちる 毛布を縛る ミノムシかッ 髭戸 太
露天でも マイヤー毛布 暖かい 髭戸 太
冬公園 壁は無くても 一人部屋 髭戸 太
路上の詩/vol.021
路上の詩 [ホームレス川柳]/vol.021
秋風に 久方ぶりの ダンハウス 髭戸 太
ダンハウス 作りたくても 秋雨が 髭戸 太
秋雨が 濡れて染み入る 青シート 髭戸 太
秋雨を さけて過ごすも 下は水 髭戸 太
秋雨が ベンチ濡らして 寝床無し 髭戸 太
秋雨に 炊き出しならぶ ボロイ傘 髭戸 太
路上の詩/vol.020
路上の詩 [ホームレス川柳]/vol.020
朝露に 寿司を頬張る 夢も醒め 髭戸 太
鰯雲 網で焼いたら 食えるかな 髭戸 太
名月を あおぐ寝床に 蚊がいない 髭戸 太
鈴虫が あまり元気じゃ 眠れない 髭戸 太
公園の 落ち葉と添い寝 枯れ尾花 髭戸 太
暇だから 落ち葉の数を 数えましょ 髭戸 太
路上の詩/vol.019
路上の詩 [ホームレス川柳]/vol.019
東屋に ツクツクボウシと 黄昏て 髭戸 太
東屋で 酎ハイ飲んでは 間集め 髭戸 太
東屋の 住所借りても いいのかな 髭戸 太
東屋は 暗い中でも お話中 髭戸 太
東屋は 台風来ると 大弱り 髭戸 太
東屋で 早く見たいな 鰯雲 髭戸 太
路上の詩/vol.018
路上の詩 [ホームレス川柳]/vol.018
なによりも 盆と正月 カレーの日 髭戸 太
盆が来て 里帰りする 他人眺め 髭戸 太
送り火で お湯を沸かすと ばち当たる? 髭戸 太
ダンジャケが 浴衣代わりの 盆踊り 髭戸 太
盆踊り 遠い故郷も 炭坑節 髭戸 太
髭戸 太
昭和33年生まれ。大台50歳。生れも育ちも静岡県。24歳の時、離婚がきっかけで高卒と同時に勤めた国鉄を辞職。以降、定職につかず、派遣の仕事で食いつなぐ。
大台に近づくにつれ派遣の仕事は無くなり、寮住まいだったため、仕事を辞めたとたんホームレスと言う事に成ってしまう。東京で1年ホームレスをした後、静岡に帰省。しかし長続きせずに放浪。自転車で紀伊半島と四国を回ったのち、福岡へたどり着く。約2000キロの旅だった。
福岡(大濠公園)にたどり着き、1年半経ってビッグイシュー立ち上げの話しを聞き参加。最初は特別何もしなくても雑誌が売れていたのだが、だんだん売れなくなってくる。強迫観念にかられ何かしなくてはと。川柳ぐらいならと、書いてみる。そしたら二十首ほど出来たので、やってみようと思い立ち、一人では面白くないのでホームレス仲間の友人に一緒に書いてくれと、だめもとで頼んだら、意外にもOKだった。人数は減ったものの(5人→3人)、11月で1年になる。













