路上の詩/vol.001
路上の詩 [ホームレス川柳]/vol.001

日の暮れた 公園ベンチに 一人きり 髭戸 太
炊き出しの トン汁食べて 春を待つ 髭戸 太
炊き出しの トン汁の他 おかず無し 髭戸 太
炊き出しの トン汁御代わり 2~3杯 髭戸 太
炊き出しの トン汁お陰で 温まり 髭戸 太
炊き出しの トン汁食って 旨かった 髭戸 太
「大丈夫」 白河夜船に 警備員 髭戸 太
酔っ払い 我と添い寝の 駅の床 髭戸 太
銭湯に 入ったその日が 記念日だ 沢野 健草
情なや ズボンの裾の 不恰好 沢野 健草
髪の毛に ブラシ入れぬが トレンドさ 沢野 健草
ホームレス アウトドア派と 空威張り 沢野 健草
重ね着で ダウンに負けない 暖かさ 麺好 司
歩き過ぎ むくんだ足に 「お疲れさん」 麺好 司
身内より 世話になります 他人様 麺好 司
五時起きで 「炊き出し」目指し はずむ足 麺好 司
公園の カレーは回る 並び食い 村中 小僧
文字キライ だけど無料の 文字は好き 村中 小僧
パンの耳 鳩にやるなら 俺にくれ 山本 一郎
冷たいよ 世間の風と アスファルト 山本 一郎

髭戸 太
昭和33年生まれ。大台50歳。生れも育ちも静岡県。24歳の時、離婚がきっかけで高卒と同時に勤めた国鉄を辞職。以降、定職につかず、派遣の仕事で食いつなぐ。
大台に近づくにつれ派遣の仕事は無くなり、寮住まいだったため、仕事を辞めたとたんホームレスと言う事に成ってしまう。東京で1年ホームレスをした後、静岡に帰省。しかし長続きせずに放浪。自転車で紀伊半島と四国を回ったのち、福岡へたどり着く。約2000キロの旅だった。
福岡(大濠公園)にたどり着き、1年半経ってビッグイシュー立ち上げの話しを聞き参加。最初は特別何もしなくても雑誌が売れていたのだが、だんだん売れなくなってくる。強迫観念にかられ何かしなくてはと。川柳ぐらいならと、書いてみる。そしたら二十首ほど出来たので、やってみようと思い立ち、一人では面白くないのでホームレス仲間の友人に一緒に書いてくれと、だめもとで頼んだら、意外にもOKだった。人数は減ったものの(5人→3人)、11月で1年になる。














