路上の詩/vol.005
路上の詩 [ホームレス川柳]/vol.005

百円で 買ったシートが 我の部屋 髭戸 太
百円で 何を買おうか パン?コーヒー? 髭戸 太
百円で 飲めるチューハイ 届かぬ手 髭戸 太
百円で コーヒー飲みたや 我臭し 髭戸 太
百円が あれば安心 2ー3日 髭戸 太
百円で 買った食パン 二日分 髭戸 太
パン食って トイレは三日に 一回で 髭戸 太
銭湯の 湯舟入るに 一時間 髭戸 太
空腹で 何も無いけど 友が居て 髭戸 太
友はある つまみと酒が あったらなー 髭戸 太
出初式 元消防団の 血が騒ぐ 村中 小僧
おせち見て わが家の味が よみがえる 村中 小僧
ホームレス チラッと見た目は 帰省客 村中 小僧
振る舞いの 餅食べ過ぎて 胸つかえ 麺好 司
おみくじの 「大吉」信じ 励む日々 麺好 司
カレーより 冬を感じる シチューかな 麺好 司
年変わり 飲むか飲めぬか 好きな酒 麺好 司
予報晴れ 雨傘持つは 仲間なり 沢野 健草
ホームレス 冬が過ぎても 春来ない 沢野 健草
リサイクル 俺の人生 無理だろな 沢野 健草

髭戸 太
昭和33年生まれ。大台50歳。生れも育ちも静岡県。24歳の時、離婚がきっかけで高卒と同時に勤めた国鉄を辞職。以降、定職につかず、派遣の仕事で食いつなぐ。
大台に近づくにつれ派遣の仕事は無くなり、寮住まいだったため、仕事を辞めたとたんホームレスと言う事に成ってしまう。東京で1年ホームレスをした後、静岡に帰省。しかし長続きせずに放浪。自転車で紀伊半島と四国を回ったのち、福岡へたどり着く。約2000キロの旅だった。
福岡(大濠公園)にたどり着き、1年半経ってビッグイシュー立ち上げの話しを聞き参加。最初は特別何もしなくても雑誌が売れていたのだが、だんだん売れなくなってくる。強迫観念にかられ何かしなくてはと。川柳ぐらいならと、書いてみる。そしたら二十首ほど出来たので、やってみようと思い立ち、一人では面白くないのでホームレス仲間の友人に一緒に書いてくれと、だめもとで頼んだら、意外にもOKだった。人数は減ったものの(5人→3人)、11月で1年になる。















