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集広舍コラム

路上の詩/vol.015

路上の詩 [ホームレス川柳]/vol.015

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妄想で カキ氷食う 暑さかな       髭戸 太

ゴミ置き場 見つけたエアコン 電気無し  髭戸 太
なけなしの 小銭集めて 蚊取り買う    髭戸 太
悲しこと 蚊取り機初日で 動かない    髭戸 太
祭りとは 花火の後の 缶ひろい      髭戸 太
汗かきの 俺には嫌な 季節来る      麺好 司
久しぶり 風呂に入りて 汚れ消え     麺好 司
ダンハウス 雨の中では 難仕事      麺好 司
時計見て 半額弁当 待ちわびる      麺好 司
半額の 食パン一斤 何食分        麺好 司
腹減れば 虫が鳴くなり 二十四時     村中 小僧
我先に 食べたい想い 走り出す      村中 小僧
何回も おかわりをして 食い溜めを    村中 小僧
金が無い 一食分を 一日分        村中 小僧
半額の パンが並ばず 肩落とす      村中 小僧
まとめ飲み 無料配布の 試供品      沢野 健草
値引き品 狙いはひとつ 五割引      沢野 健草
炊き出しの 中身知りたく 背伸びする   沢野 健草
炊き出しの 雨天中止は 問題だ      沢野 健草
雨の中 とぼとぼ帰る 仮の宿       沢野 健草

Profile

髭戸 太

昭和33年生まれ。大台50歳。
生れも育ちも静岡県。24歳の時、離婚がきっかけで高卒と同時に勤めた国鉄を辞職。以降、定職につかず、派遣の仕事で食いつなぐ。
大台に近づくにつれ派遣の仕事は無くなり、寮住まいだったため、仕事を辞めたとたんホームレスと言う事に成ってしまう。東京で1年ホームレスをした後、静岡に帰省。しかし長続きせずに放浪。自転車で紀伊半島と四国を回ったのち、福岡へたどり着く。約2000キロの旅だった。
福岡(大濠公園)にたどり着き、1年半経ってビッグイシュー立ち上げの話しを聞き参加。最初は特別何もしなくても雑誌が売れていたのだが、だんだん売れなくなってくる。強迫観念にかられ何かしなくてはと。川柳ぐらいならと、書いてみる。そしたら二十首ほど出来たので、やってみようと思い立ち、一人では面白くないのでホームレス仲間の友人に一緒に書いてくれと、だめもとで頼んだら、意外にもOKだった。人数は減ったものの(5人→3人)、11月で1年になる。

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