路上の詩/vol.016
路上の詩 [ホームレス川柳]/vol.016
夏祭り 皆が帰れば 銭拾い 髭戸 太
ゴミの中 滅多に無いけど 宝物 髭戸 太
夏ご飯 増える味付け 酸味かな 髭戸 太
買えないよ 弁当買える マグロぶつ 髭戸 太
半額の 弁当買えても 刺身はねー 髭戸 太
半額も 財布の中身と 睨めっこ 麺好 司
財布見て ガマンガマンの カップ麺 麺好 司
パンばかり 水分補給 忘れるな 麺好 司
雨続き どこにも行けず 長い日々 麺好 司
隠し傘 なめくじぺたり ああいやだ 沢野 健草
逃げないぞ 炊き出し待ちの 大豪雨 沢野 健草
顔洗い 臭いタオルで 顔を拭く 沢野 健草
腹八分 そんなの嫌だ 腹十分 沢野 健草
見てしまう 故郷行きの 高速バス 沢野 健草
困ったなァ 仕事と物価 反比例 村中 小僧
落ちている タバコの箱に 期待寄せ 村中 小僧
欲しい時 ティッシュ配り 見当たらず 村中 小僧
欲しいのは 割引券より 無料券 村中 小僧
この川柳 ボケ防止での 役に立つ 村中 小僧
髭戸 太
昭和33年生まれ。大台50歳。生れも育ちも静岡県。24歳の時、離婚がきっかけで高卒と同時に勤めた国鉄を辞職。以降、定職につかず、派遣の仕事で食いつなぐ。
大台に近づくにつれ派遣の仕事は無くなり、寮住まいだったため、仕事を辞めたとたんホームレスと言う事に成ってしまう。東京で1年ホームレスをした後、静岡に帰省。しかし長続きせずに放浪。自転車で紀伊半島と四国を回ったのち、福岡へたどり着く。約2000キロの旅だった。
福岡(大濠公園)にたどり着き、1年半経ってビッグイシュー立ち上げの話しを聞き参加。最初は特別何もしなくても雑誌が売れていたのだが、だんだん売れなくなってくる。強迫観念にかられ何かしなくてはと。川柳ぐらいならと、書いてみる。そしたら二十首ほど出来たので、やってみようと思い立ち、一人では面白くないのでホームレス仲間の友人に一緒に書いてくれと、だめもとで頼んだら、意外にもOKだった。人数は減ったものの(5人→3人)、11月で1年になる。















