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集広舍コラム

路上の詩/vol.021

路上の詩 [ホームレス川柳]/vol.021

秋風に 久方ぶりの ダンハウス      髭戸 太
ダンハウス 作りたくても 秋雨が     髭戸 太
秋雨が 濡れて染み入る 青シート     髭戸 太
秋雨を さけて過ごすも 下は水      髭戸 太
秋雨が ベンチ濡らして 寝床無し     髭戸 太
秋雨に 炊き出しならぶ ボロイ傘     髭戸 太
秋晴れに トイレで洗濯 木に干して    髭戸 太
金なくば 次の散髪 大晦日        麺好 司
味気無い パンにマヨ付け ご馳走に    麺好 司
身軽にと 思えど増える 荷物かな     麺好 司
金なくて 夢で好物 朝目覚め       麺好 司
お月見は 鈴虫の音と ベンチにて     麺好 司
晴れの日も 傘の心配 ホームレス     麺好 司
汗くさい 体清める たまの風呂      麺好 司
温暖化 野宿者には 好都合        沢野 健草
放り投げ 故郷はすでに 投げている    沢野 健草
もう着てる 季節先取り 防寒着      沢野 健草
どこで寝る 世間の人は 悩まない     沢野 健草
食べ物が 美味な時期でも 無関係     沢野 健草
虫の声 子守唄だよ 秋の夜        沢野 健草

Profile

髭戸 太

昭和33年生まれ。大台50歳。
生れも育ちも静岡県。24歳の時、離婚がきっかけで高卒と同時に勤めた国鉄を辞職。以降、定職につかず、派遣の仕事で食いつなぐ。
大台に近づくにつれ派遣の仕事は無くなり、寮住まいだったため、仕事を辞めたとたんホームレスと言う事に成ってしまう。東京で1年ホームレスをした後、静岡に帰省。しかし長続きせずに放浪。自転車で紀伊半島と四国を回ったのち、福岡へたどり着く。約2000キロの旅だった。
福岡(大濠公園)にたどり着き、1年半経ってビッグイシュー立ち上げの話しを聞き参加。最初は特別何もしなくても雑誌が売れていたのだが、だんだん売れなくなってくる。強迫観念にかられ何かしなくてはと。川柳ぐらいならと、書いてみる。そしたら二十首ほど出来たので、やってみようと思い立ち、一人では面白くないのでホームレス仲間の友人に一緒に書いてくれと、だめもとで頼んだら、意外にもOKだった。人数は減ったものの(5人→3人)、11月で1年になる。

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