点石斎画報/第10回
第一號末尾 甲一《雅集名蕙》
滬城邑廟豫園之內園每年於立夏節邊盛設蕙蘭會三日藉娛神而兼角勝也裙屐聯翩遊人如織蘭之品類不一有似梅瓣者有似水仙瓣荷花瓣者其餘(米?)瓣 心亦登上選惟一年而數種皆備是爲難能耳安徽黃州有墨蘭僕於曩年曾攜數本歸燥濕其室寒燠其時冀放一莖以供眾賞 有意種花花不發 亦所謂遷地弗良
《雅集名蕙》
上海「豫園」の内園では、毎年立夏の時節に必ず三日間の「蕙蘭会」が開かれる。各種の蘭が展示され、品評が行われる。「蕙蘭会」には毎年大勢の観客がやって来る。蘭の花の種類も多様で、花弁が梅の花に似たものや、水仙の花や、蓮の花に似たものもある。安徽省黄州には一種の黒い花の蘭があるが、育てるのが非常に難しいという。
点石斎画報/第9回
頁十 甲二《火鼠焚居》
禍福無門惟人自召人視爲老生常談然而其中有至理焉慈祥可召天地之和殘忍終犯鬼神之忌如近日溫州火鼠一事有足引爲戒者蒼橋錫箔店獲一鼠塗以火油而焚之鼠痛甚竄入柴堆一時煙飛焰射勢已燎原轉瞬之間俱成灰燼夫投鼠忌器古人有明訓矣而此君以一念之忍天即假手於鼠以火其盧報復之捷捷於影響則殘刻居心者其鑑諸
《火鼠焚居》
最近のことだが、温州蒼橋の錫箔店で鼠が一匹捕まったので、店の者が鼠に油を塗って焼き殺そうと火をつけた。熱さに死に物狂いになった鼠は、紐を振りほどいて薪の束の中に走り込んだため、すぐに薪が燃え上がり、あっという間に錫箔店は灰燼に帰してしまった。「鼠には投げつけたいが、器物が壊れるほうが心配」(投鼠忌器)とは昔からの教えだが、最初のちょっとした心得違い、残忍さのため、天罰てきめん鼠によって店が焼けてしまったのだ。
点石斎画報/第8回
第一號末尾 甲一《割肝療父》
鷓鴣夜叫雲如墨孝子持刀泣昏黑父兮年高病已亟兒願割肝兒力竭天地鬼神森四列慘聞兒言陡變色白刃一揮二豎卻春風頃刻來床席裏有豎儒頭已皓謂兒雖賢未聞道以身博孝孝亦小吾謂此言理未純即今風俗難還醇讀書幾輩知彜倫自古畫孝衹率真勢當孔棘遑圖存不見龍比稱董臣亦悔以身酬君恩漢陽紛紛述如此甫義其名回其氏
《割肝療父》
梟の鳴く夜、墨を流したような暗い雲。孝行息子は刀を手にして暗闇の中で涙する。老いた父は病すでに篤く、子はおのが肝を切り取ろうとして精根尽きる。そのとき四方に厳かに立ち並ぶ天地の鬼神は、孝子の願いを痛ましげに聞き、面持ちを一変させた。息子が白刃を一閃させると、父の膏肓に巣食った病魔は退参し、春風はたちまち老父の病床に吹いて来た。
点石斎画報/第7回
頁九 甲一《風流龜鑑》
問柳尋花韻事也而處之無其術每家破而身亡前者蘇城內天庫前高墩上掘出一屍鄰近喧傳報官請驗邑尊飭差查覆知亡者係鎮江人在土棧爲夥積薪水作狎邪遊與該處之某妓相識蜂狂蝶戀曲書綢繆無何金盡床頭炎涼頓異向之相期白首者至此反遭白眼惱羞成怒乃服毒死於妓所該鴇草草掩埋連夜逃遁噫鏡花水月未可認真安得花魁女不負秦鍾一片熱腸乎
《風流亀鑑》
花柳の巷に遊ぶ風流も往々にして家と身を滅ぼす。数日前蘇州城内の天庫の前に、掘り出された一つの遺骸が横たわっていた。役所の検屍の結果、死人は鎭江の男で、ある店の従業員と分かった。彼はコツコツ貯めてきた給金を、すべてある妓楼の惚れた女との逢瀬に注ぎ込んだが、一文なしになるやいなや、女からはすげなくされ、嘲笑されるに至った。彼はひと思いに服毒自殺を遂げたため、年寄りの妓女が人を使ってさっさと遺骸をあの場所に埋めさせたのであった。













