中国民主化民族運動の現在 ──海外諸団体の動向──
発行日/2011年12月15日
著/柴田哲雄
発行/集広舎
A5判/並製
定価/3,600円+税

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海外の民主化・民族運動、米国の支援組織について論じる

 一九八九年、民主化を求める学生や市民が武力弾圧された六・四天安門事件後、民主化運動活動家の中には海外に逃れた者も多かったが、彼らの中から多くの運動組織が生まれた。本書では、こうした海外の民主化運動、そしてチベット人およびウイグル人による民族運動、また主に米国における両運動に対する支援組織に焦点が当てられる。こうした著者の視座は、在外研究制度による1年間の米国コロンビア大学における研究生活中に行われたフィールドワークによる成果によってもたらされたものである。
 日本ではこれまであまり実情がよく知られていなかった米国を中心とする中国国外の民主化・民族運動の諸状況全般について明らかにされたことが本書の特出となっている。その性格から実態のつかみにくい海外民主化・民族運動、そして支援組織を、関係者へのインタビューとインターネットによる情報収集という手段を用いることによって、様々な角度から分析するとともに、これら組織の関係についても考察する。著者が長年にわたってあたためてきた、中国の民主化・少数民族運動をテーマとする研究のひとつの精華である。

◎著者
柴田哲雄(しばた・てつお)1969年名古屋市生まれ。1993年3月立命館大学文学部中国文学専攻卒業。2001年3月京都大学大学院人間・環境学研究科博士後期課程単位取得退学。京都大学総合人間学部非常勤講師、愛知学院大学教養部歴史学教室専任講師、コロンビア大学東アジア研究所客員研究員を経て、現在、愛知学院大学教養部歴史学教室准教授。 著書に『協力・抵抗・沈黙──汪精衛南京政府のイデオロギーに対する比較史的アプローチ』(成文堂、2009年)などがある。