集広舎の本

モンゴル人の民族自決と「対日協力」──いまなお続く中国文化大革命

モンゴル人の民族自決と「対日協力」──いまなお続く中国文化大革命中国文化大革命50周年
書名/モンゴル人の民族自決と「対日協力」
副題/いまなお続く中国文化大革命
著者/楊海英
A5判上製本 384頁(予定)
定価/本体2980円+税
発行/集広舎 ISBN/978-4-904213-41-4 C3022

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モンゴル人の祖国はどこ?
モンゴル人と中国人の対立は現在も続く闘争である。モンゴル人にとって
文化大革命は、民族そのものを抹消するジェノサイドだった。
モンゴル研究の第一人者が豊富な資料をもとに書き起こした
内(みなみ)モンゴルの暗黒の記録。

こうした批判と断罪は決して文化大革命中にだけ発生した特異な現象ではない。現在においても、モンゴル人が少しでも独自の歴史観を示したり、生来の自治権を主張したりすると、たちまち一九六〇年代とまったく同じようなレッテルを貼られ、逮捕されているのである。そういう意味で、文化大革命は少数民族地域から収束していないのが事実である。(本文より抜粋)

【目次】
まえがき
第一部 文化大革命前史としての反右派闘争と社会主義教育運動
 序 章 反右派闘争という中国現代史
 第一章 内モンゴル師範学院の反右派闘争
 第二章 社会主義教育運動と「反民族分裂主義運動」
第二部 未完の民族自決と民族問題の表出
 第三章 北京の謀略とオルドス高原の烽火
 第四章 共産党が醸成する反「分裂主義」の世論
 第五章 延安派を襲う「青い都」の赤い嵐
第三部 対日協力の清算
 第六章 「二つの顔を持つ連中」(双面料)
 第七章 「日本刀を吊るした偽満洲国の奴ら」
 第八章 モンゴル人の祖国はどこ?
 終 章 内モンゴルの中国文化大革命の現代史的意義
あとがき/参考文献

【著者略歴】楊 海英(Yang Haiying)
1964年中国内モンゴル自治区オルドス生まれ。1989年3月に来日。静岡大学人文社会科学部教授。文化人類学専攻。主な著書:『草原と馬とモンゴル人』(日本放送出版協会 2001年)、『チンギス・ハーン祭祀──試みとしての歴史人類学的再構成』(風響社 2004年)、『モンゴル草原の文人たち──手写本が語る民族誌』(平凡社 2005年)、『モンゴルとイスラーム的中国──民族形成をたどる歴史人類学紀行』(風響社 2007年)、『モンゴルのアルジャイ石窟──その興亡の歴史と出土文書』(風響社 2008年)、『墓標なき草原──内モンゴルにおける文化大革命・虐殺の記録』(上・下、岩波書店 2009年)、『続 墓標なき草原―内モンゴルにおける文化大革命・虐殺の記録』(岩波書店 2011年)、『植民地としてのモンゴル──中国の官制ナショナリズムと革命思想』(勉誠出版 2013年)、『中国とモンゴルのはざまで──ウラーンフ──の実らなかった民族自決の夢』(岩波書店 2014年)、『チベットに舞う日本刀──モンゴル騎兵の現代史』(文藝春秋 2014年)、『日本陸軍とモンゴル──興安軍官学校の知られざる戦い』(中公新書 2015年)など多数。受賞歴:2009年度第14回司馬遼太郎賞、2014年第十回樫山純三賞、2015年大同生命地域研究奨励賞、平成28年度第三回国家基本問題研究所日本研究賞。