グラミンのソーシャル・ビジネス書名:グラミンのソーシャル・ビジネス
副題:世界の社会的課題に挑むイノベーション
著者:アシル・アハメッド
訳者:大杉卓三
判型:A5判並製 160ページ
定価:本体1,700円+税
発行:集広舎 ISBN978-4-904213-45-2 C0036

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 ソーシャル・ビジネスとは,社会的な課題をビジネスの手法を用いて解決に導く事業のことである。ソーシャル・ビジネスは一般的なビジネスとは異なり,利潤最大化を目的としない。その目的はあくまで社会的な課題の解決である。
 2006年にノーベル平和賞を受賞したバングラデシュのグラミン銀行およびグラミン・グループは,様々なイノベーションを起こし,革新的なビジネスモデルを生み出している。そのビジネスモデルに基づきグラミン・グループが世界で実践するソーシャル・ビジネスには,企業やNPO,また国際機関などから大きな関心が寄せられている。
 グラミン方式のソーシャル・ビジネスは「ユヌス・ソーシャル・ビジネス」と呼ばれ,グラミン銀行創設者ムハマド・ユヌス氏のグラミン哲学が刻み込まれている。これは今までの経済システムにはない「利他心によるビジネス」であり,事業の継続性を保ちながら「損失なし,配当なし」の運営をおこなうものである。
 本書によってグラミン・グループのソーシャル・ビジネスを理解し,社会の変革を目指す人たちが新たなソーシャル・ビジネスを考案し実践するための糸口を見つけ出して欲しい。

【目次】
序 文[ムハマド・ユヌス]
まえがき

第1章 ソーシャル・ビジネスとは何か
 1 ソーシャル・ビジネスの概念
 2 社会的企業,コミュニティ・ビジネス,企業のCSR活動
 3 BOPビジネスと国際開発協力におけるSDGs(持続可能な開発目標)
 4 グラミン方式の「ユヌス・ソーシャル・ビジネス」
 ソーシャル・ビジネスと大学の役割 安浦寛人

第2章 グラミン銀行とグラミン・グループ
 1 グラミン銀行 貧しい人々のための銀行
 2 グラミンフォンとヴィレッジ・フォン・プログラム 農村部にも携帯電話サービスを
 3 グラミン・シャクティ 再生可能エネルギーの供給
 4 グラミン・ヘルスケア・サービス 誰もがアクセスできる保健医療サービス
 5 グラミン・ディストリビューション 農村部のラストワンマイル物流を担う訪問販売

第3章 バングラデシュでの合弁企業
 1 グラミン・ダノン・フーズ 栄養強化ヨーグルトの製造販売
 2 グラミン・ヴェオリア・ウォーター 安全な水の供給
 3 グラミンユーグレナ 緑豆による所得向上と栄養改善
 4 合弁企業の広がり

第4章 グラミン・モデルの世界への展開
 1 グラミン・アメリカ アメリカ版グラミン銀行の活躍
 2 ウガンダのグラミン財団AppLabプロジェクト 携帯電話で農業情報の流通促進
 3 ソーシャル・ビジネスの広がり

参考文献/あとがき

著者略歴
 
大杉卓三 Osugi Takuzou
大阪大学未来戦略機構第一部門 特任准教授。
九州大学ベンチャービジネスラボラトリー,財団法人ハイパーネットワーク社会研究所,九州大学大学院比較社会文化研究院,九州大学日本エジプト科学技術連携センターなどを経て2014年4月より現職。
 
アシル・アハメッド Ashir Ahmed
九州大学大学院システム情報科学研究院 准教授。
東北大学電気通信研究所客員研究員,日本アバイア研究所,NTTコミュニケーションズ先端IPアーキテクチャセンター, 九州大学次世代研究スーパースター養成プログラム・SSP研究員を経て,2011年4月より現職。グラミン・コミュニケーションズではプロジェクト・ディレクターを務める。