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集広舎

インド解き放たれた賢い象/書評・朝日新聞

戸惑いと成長 奥深さを備え

 世界に存在感を増しつつある新興大国インド。だが、私たち日本人は、どれだけインドのことを知っているだろうか。
 古代文明、 仏教の発祥地、巨大な人口、ガンジー、混沌と貧困、階級社会、IT技術‥‥‥多様な側面が、統合されることなく思い浮かぶ。そんなインドがグローバル化のなかで変わり始めた。本書は60年代の日本に第一の変革を求め、70年代の韓国・台湾、90年代の中国に続くインドを第4の変革ととらえる。科学技術・経済大国に成長した日本との対比も随所にちりばめた。
 著者はニューデリー在住の著述家。経営コンサルタント。独立から近年の経済発展まで、刻々と変化するインドの姿を、自らの体験を通してつぶさに観察し、分析した。長い伝統や複雑な因習と、グローバル化にともなう社会構造の転換や新たな価値観の台頭との間でインド社会が戸惑い、もがく一方で、急激な変化をも我がものとする社会の奥深さ、人々のしたたかさも浮かび上がってくる。著者は、そんな多様な「巨象」の行方に希望の光を見いだす。

朝日新聞 2009年5月22日 夕刊

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書名:インド解き放たれた賢い象
著者:グルチャラン・ダース
訳者:友田浩
A5平/418頁
定価 3,486円(税込)
発行:集広舎
発売:中国書店
ISBN:978-4-904213-04-9 C0098 ¥3320E
インド人による初めての本格的なインド紹介の本と評判の『インディア・アンバウンド』の邦訳。ノーベル経済学賞受賞者アマルティア・センも「自叙伝、経済分析、社会調査、政治点検およびビジネス展望が、ない交ぜになってインド理解へと導く素晴らしい本」と絶賛する。

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