▲左小祖咒「苦鬼」日中字幕版 HD

小社刊『艾未未読本』の編著者・牧陽一氏のご協力で、左小祖咒の2010年ライブ『万事如意』から日中字幕付き映像を数回にわたってご紹介します。第5回は『苦鬼』です。

中国語歌詞

「苦鬼」
最近我一直在解释自己的把戏/ 对一个姑娘/今天她对我说:”再见,可爱的小伙子”。/我就这样陷入颓丧/她很深地进入我的无知/她轻易地把我赶进了襁褓里/仿佛又对我说:”兄弟,你姐姐今天会回来的早,她答应如果在五点前接不着客,就在工厂里偷块铁,趁供销社没有打烊前卖掉它,给你带回一瓶乐百氏”。/每一个亿万民众失业的年代/我们学会解释自己的把戏/领导们总说:”人多,锅小,我们挺好!有的国家还在战火里纷飞咧。”//你叼着烟投降/跺着脚地想着窍门儿/人民被迫投降/人民越级上访/你叼着烟投降/跺着脚地想着窍门儿/人民麻烦上访/人民被迫投降//―//我投降在襁褓里/在出神地望着你//―//人民麻烦上访/人民被迫投降//―//

日本語歌詞

「苦き亡霊 ビターゴースト」
/近頃俺はずっと女に自分のインチキを弁解している。/今日あの子が言った。「さよなら、可愛い子」/俺は落胆した。あの子は俺の無知へ深く入ってきた。/あの子はいとも簡単に俺を産着の中へ入れてしまった。/そしてこう言ったらしい「ぼうや、姉さんが早く帰ってきたら言ってちょうだい、/もし五時前にお客がつかなかったら、工場で鉄の塊を盗んで、/販売部が閉まる前に売ってしまおうって。お前にはジュースを買ってきてあげるから。」//億万民衆失業の時代、/俺は自分のインチキを弁解する術を知った。/指導者はいつも言う「人が多いのに、鍋は小さい、我々は素晴らしい、/戦火の乱れ飛ぶ国だってあるのだからな」//お前は咥え煙草で降伏する。悔しい、どうすればいいのか。/人民は降服させられた。/人民は中央へと陳情に行く。/お前は咥え煙草で降伏する。悔しい、どうすればいいのか。/人民はご迷惑にも陳情に行く/人民は投降させられた//―//俺は産着の中で降服する。うっとりとお前を眺めている。//―//人民は御迷惑にも陳情に行く。/人民は降服させられた。//―//

「苦鬼」低俗な日常の描写のようだが、そこに政府批判を内包させた傑作だろう。前半の女との関係はズージョウ自身の幼い日の記憶かもしれない。「五時前にお客がつかなかったら」というのはこの女と姉が娼婦だからだろうか。鉄を盗むというのも毛沢東の重工業時代を思わせる。「指導者はいつも言う「人が多いのに、鍋は小さい、我々は極めて素晴らしい、/戦火の乱れ飛ぶ国だってあるのだからな」これは1980年代初頭まだ中国経済発展前の時代を彷彿とさせる。指導者は人口の多いことを貧困の言い訳にしたものだった。「人民は降服を余儀なくされた」人民と権力の戦いで人民が降服したという解釈は実に的を射ている。それが明確となったのが1989年6月4日だった。もう25年経つがこの記念日が近づき、人権弁護士の浦志強の逮捕などが続いている。

(2014年5月18日:牧陽一)