▲左小祖咒「乌兰巴托的夜」日中字幕版 HD

小社刊『艾未未読本』の編著者・牧陽一氏のご協力で、左小祖咒の2010年ライブ『万事如意』から日中字幕付き映像を数回にわたってご紹介します。第6回は『乌兰巴托的夜(ウランバートルの夜)』です。

乌兰巴托的夜

ウランバートルの夜(ジャージャンクー監督作品「世界」挿入曲)
原曲:モンゴル民謡 編曲:左小祖咒 作詞:贾樟柯・左小祖咒 訳:牧陽一

穿越旷野的风啊
広野を吹き抜ける風よ 

慢些走
ゆっくりといけ

我用沉默告诉你 我醉了酒
私は沈黙のまま君に告げよう 酒に酔ったと

漂向远方的云啊
遠くへ漂いゆく雲よ

慢些走
ゆっくりといけ

我用奔跑告诉你 我不回头
私は急いで駆けつけて君に告げよう 振り返りはしない

乌兰巴托的夜啊
ウランバートルの夜は

那么静 那么静
なんて静かなのだろう

连风都不知道我 不知道
風さえ私を知らない

乌兰巴托的夜啊
ウランバートルの夜は

那么静 那么静
なんて静かなのだろう

连云都不知道我 不知道
雲さえ私を知らない

飘荡异乡的人啊
異郷にう人よ 

在哪里
どこにいる?

我的肚子开始痛 你可知道
私のお腹が痛み始めたことを 知っているのか

穿越火焰的鸟儿啊
火炎を突き抜ける鳥よ

不要走
いかないで

明知今夜疯掉的 不止一个人
今夜気がふれてしまうのが 一人だけではないのに

乌兰巴托的夜啊
ウランバートルの夜は

那么静 那么静
なんて静かなのだろう

连风都不知道我 不知道
風さえも私を知らない

乌兰巴托的夜啊
ウランバートルの夜は

那么静 那么静
なんて静かなのだろう

连云都不知道我 不知道
雲さえも私を知らない

訳者の一言
「ウランバートルの夜」賈樟柯監督作品映画「世界」2004 年の挿入歌。曲はモンゴル民謡、「乌兰巴托之夜」を元にしている。2006年アルバム「美国(アメリカ)」に収録。1題目が男、2題目が女の言葉だろう。女は異国を放浪する男を待っている。荒涼とした平原の景色と孤独感がテーマなのだろう。詞の意味がよく分からず、2012年9月にズージョウを訪ねた際、質問してみた。「私のお腹が痛みだしたのを/あなたは知っているのか/火炎を突き抜けていく鳥よ/いかないで/今夜気がふれてしまうのが 一人だけではないのに」この部分はどう解釈すべきなのか。待っている女は妊娠して、子供がお腹にいる。左小祖咒版《世界》插曲flash-乌兰巴托的夜を見れば女が身を投げる。だが最初の女ではない。 
https://www.youtube.com/watch?v=5bpUkqFxaxw
だから身を投げるのは一人ではないのだろう。また懐妊しているから1人ではないのか。ズージョウはそういう読みとりも可能だと言っていた。それにしても不思議な詞だと思う。もっとも最近の映像では《乌兰巴托的夜》By:左小祖咒2013LIVE がある。
https://www.youtube.com/watch?v=kwINvACPGA0

牧陽一