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満洲文化物語 ユートピアを目指した日本人

満洲文化物語 ユートピアを目指した日本人書名:満洲文化物語
副題:ユートピアを目指した日本人
著者:喜多由浩
判型:四六判/並製/272ページ
発売:2017年04月28日
定価:本体1400円+税
ISBN978-4-904213-48-3 C0095

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満洲は、近代国家の道を歩み始めた日本にとって、フロンティアであり、ショーウインドーであり、実験場であった。満州に築かれた独自の文化と生活、ユートピア(王道楽土)に夢を描いた日本人の姿を描く。産経新聞の連載「うたかたの宝石箱 満洲文化物語」を再構成のうえ書籍化!

第1章──夢の都
1 サザンや井上ひさしが描いた「連鎖商店街」
2 「世界のミフネ」を育てた写真館
3 横内正「格さん一家」3代の夢
4 欧亜を繫ぐ音楽の都・哈爾濱
5 世界トップの芸術家が集まった
6 3つあった満洲国国歌の謎
7 満洲ブームを呼んだ流行歌
8 ラジオから生まれた李香蘭
9 大陸へ渡った「カツドウ屋」の夢
10 森繁も糸居もアナウンサーで活躍
11 最強を誇った2つの社会人野球チーム

第2章──あの戦争
1 終戦後も戦い続けた17歳の「少尉」
2 日本人同士で戦った国共内戦
3 運命変えた陸士からの回し合格
4 幻に終わった軍再興計画
5 最年少世代シベリア抑留者の慟哭
6 韓国軍を創った満洲人脈
7 エリートだった朝鮮出身者
8 朴正熙大統領への愛と憎
9 石原莞爾が『鐵心』に残した〝遺言〟
10 満洲育ちの漫画家は「アバウト」でいいのだ!
11 やっとできた故郷再訪
12 朝日新聞と吉本興業が主導した皇軍慰問隊
13 平頂山事件の真実
14 匪賊にメッタ刺しにされた日本人母娘
15 ジェームス三木、エリート一族の無念
16 葛根廟事件、娘に手を掛けた母の慟哭
17 生死分けた「紙一重」。助かった者の苦悩
18 下道部隊、在留邦人奇跡の脱出行
19 明暗分けた決断、引き揚げに大きな差

第3章──曠野の巨人
1 満鉄特急「あじあ」を設計したのは──キング・オブ・ロコモと呼ばれた男
2 露人ウエートレスに冷暖房完備の──世界一の列車
3 パシナ機関車の返還を拒んだ中国
4 欧州とアジアを繫いだ国際連絡列車
5 最後の大連駅助役が見た「明暗」
6 世界一流を目指したヤマトホテル
7 首都の「迎賓館」に集ったVIP1000人
8 屋上庭園は夢のテーマパーク
9 満鉄建築を担った東大建築学科の俊英
10 漱石を驚かせた撫順の未来都市
11 杉原千畝を動かした母校の校訓
12 欧、亜、ユダヤ……7族混在のハルビン 
13 満鉄嘱託は高級揃い
14 満鉄の型破りな実験教育
15 小学校に飛び級、スーパー実験校登場
16 スポーツ王国満洲
17 東海林太郎も図書館長だった
18 3億円で買い集めた稀覯本

◉著者紹介
喜多由浩(きた・よしひろ)
産経新聞社文化部編集委員。昭和35年大阪府出身。立命館大学卒。産経新聞社会部デスク、月刊『正論』 編集次長などを経て現職。主な著書に産経新聞連載小説『アキとカズ 遙かなる祖国』(集広舎)『イムジン河物語 封印された歌の真実』(アルファベータブックス)などがある。

 
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