集広舎刊の絵本『ヒトを食べたきりん』の著者、まちゅまゆさんへのインタビュー記事が西日本新聞の朝刊に掲載されました。新聞社の許可を得て転載させていただきます。

西日本新聞の記事自身のいじめ体験もとに思い込め…

「交流の大切さ伝えたい」

 福岡市中央区高砂の画家、まちゅまゆさん(36)=本名・西浦真由実=が初めての絵本「ヒトを食べたきりん」(集広舎刊)を出版した。自身のいじめ体験をもとに「コミュニケーションの大切さを伝えたい」との思いを込めた。
 まちゅまゆさんは1997年にデザイン事務所を辞めてから、画家として活動。子どもや動物をモチーフに人の心の繊細な動きを主に油彩で描いている。手製の絵本を作ったことはあるが、出版するのは今回が初めて。
 絵本は、人と接することが下手なキリンが孤独を感じるあまり、人を傷つけ、食べてしまうという物語。小中学生時代にいじめを受けた経験を持つまちゅまゆさんは「私もコミュニケーションが苦手な『きりん』のような存在だった。誰もが心の暗闇をもっている。殺伐とした時代だからこそ、明るい面ばかり見つめるのではなく、あらためて人間の暗い部分と向き合うことが大切。そうした視線が社会に光をもたらしてくれるんだと思います」と、絵本に込めた思いを語る。絵もあえて暗いトーンの油彩画にした。
 CDも付いており、2人の音楽家が作ったオルゴールとピアノの曲を聞きながら物語を楽しむことができる。集広舎(福岡市博多区)の川端幸夫代表(55)は「絵と物語に感動して、ぜひ出したいと思った」と話していた。B5変形判、2415円。全国の大手書店で販売中。集広舎=092(271)3767。

西日本新聞朝刊/2009年1月6日